ホワイトハンズ大学   


 「障害者の性」&セックスボランティアに関する参考文献+映像資料一覧

 ⇒発達障害児・軽度知的障害児の性教育に関する参考文献

 ⇒認知症の要介護者・高齢者の性に関する参考文献

 ⇒「がん患者とセックス」に関する参考文献

 ⇒障害者と恋愛・結婚に関する参考文献


セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱 (2012年・小学館101新書)

評価:
★★★★★


ホワイトハンズ代表・坂爪による、「障害者の性」「性の介護」問題を扱った新書。

射精介助の起業奮闘記も満載。「障害者の性」問題は、私たち自身の問題、

社会の問題でもあることが分かる一冊。手前味噌ですが、ぜひ読んでください。

NHK社会福祉セミナー2009年12月〜2010年3月号

特集「あるがままに 障害者の性」

日本放送協会出版 編集 (2009年)

評価:
★★★★★


河原正実(「障害者の生と性の研究会」代表)、日暮かをる(元七生養護学校教諭)、

玉木幸則(メインストリーム協会副代表、NHK教育テレビ「きらっと生きる」司会者)、

坂爪真吾(ホワイトハンズ)という、豪華執筆陣による特集です。



 
季刊セクシュアリティ 第43号「障害のある人の性と生」

人間と性教育研究協議会 編集 (2009年・エイデル研究所)

評価:
★★★★★


多分野の専門家や教師による、最新の知見が詰まっています。

知的発達障害児の教育関係者、必読!




障害をもつ人たちの性〜性のノーマライゼーションを目指して〜

(1998年・明石書店)

谷口明広 編著

評価:
★★★★★


「障害者の性」に関して、読むべき本を一冊だけ選べ、と言われたら、

迷わず、この本を推します。


現場の第一線で活動している実務家や研究者、専門家による

「障害者の性」の現状分析・問題把握・打開策に関する論考が、

豊富に掲載されています。

「進行性筋萎縮症者の性」や、「知的障害者への結婚支援」などの

希少事例も含めて、障害別・領域別に、個別具体的な考察がなされています。


参考文献紹介ページの冒頭から、いきなり身もフタもないことを言ってしまうと、

「この本以外は、別に無理して読まなくていい」というレベルの名著でしょう。

『セックスボランティア』(河合香織・新潮社)よりも、

本書をベストセラーにしてほしかったですね。


累犯障害者 (2006年・新潮社、2009年・新潮文庫)

山本譲司 著

評価:
★★★★★


犯罪や売春、刑務所への服役を繰り返す障害者を取材したルポ。

「なぜ障害者が罪を重ねるのか」という問題を、

刑務所や裁判所、福祉制度の構造問題に対する分析や批判を交えて、

鋭く分析する名著。知的障害のある女性の売春問題に関する考察も豊富。

「障害者の性」問題が、障害者だけの問題ではなく、

司法や福祉を含めた、社会全体の問題であることが分かります。


障害者の性と結婚 アメリカのセックス・カウンセリングから
(1985年・ミネルヴァ書房)

平山尚 著

評価:
★★★★★


アメリカの障害者に対するセックス・カウンセリングの豊富な事例とともに、

「障害者の性と結婚」に関する諸問題の対処法・解決策を提示した名著。

「障害者の性問題に関する論点は、30年近くも前にあらかた出尽くしている」

という事実が分かる、重要な文献です。






@車椅子からウィンク 脳性マヒのママがつづる愛と性
(1988年・NESCO)

A車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性
(1995年・ネスコ/文藝春秋)

小山内美智子 著

評価:
★★★★★


脳性まひの障害当事者である女性の立場から書かれた、

「障害者の性」に関する初めての著作。

男性側の視点から語られがちな「性」に関する問題系に関して、

結婚と出産を経験した女性の立場から、鋭い問題提起をしています。

三重苦楽 脳性まひで、母で妻 (2010年・ASTRA)

大畑楽歩 著

評価:
★★★★★


脳性まひ女性の結婚〜出産〜育児の体験記。

結婚、出産、育児に伴う脳性まひ特有の問題や対策について、

筆者の体験談が克明に記載されている名著です。





@障害者が恋愛と性を語りはじめた(1994年・かもがわ出版)

A知的障害者の恋愛と性に光を(1996年・かもがわ出版)

Bここまできた障害者の恋愛と性(2001年・かもがわ出版)


障害者の生と性の研究会 編

評価:
★★★★★


「障害者の生と性の研究会」様が著した、「障害者の性」古典3部作。

当事者による豊富な事例紹介と的確な論理で、

「障害者の性」に関する問題とその解決策を提示した、まさにバイブルです。


あえて批判すれば、「恋愛」と「性」を同時に問題化してしまうと

なかなか話が先に進まなくなると思うので、両者ははじめから

明確に切り離して考えるべき、だと思います。


「愛情表現の手段としての性」と、「生理現象としての性」は

全く別物であり、介護サービスという枠内で解決できるのは

「生理現象としての性」のみでしょう。


「恋愛としての性」を何らかの有償サービスによって解決しようとすると、

どうしてもキャバクラのような社会的に市民権を得にくいサービスに

なってしまうはず。





セックスボランティア(2004年・新潮社)

河合香織 著

評価:
★★★★★


「セックスボランティア」という言葉が誤読されて

人口に膾炙してしまったという副作用、そして

「障害者の性」という重いテーマをうまく料理するには

著者の力量がかなり力不足だった、という批判はありますが、

社会に与えた影響、商業的な成功のいずれの面から見ても、

この分野の「金字塔」と呼べる一冊でしょう。


購読される場合は、登場人物の「その後の顛末」が加筆されている

文庫版がお勧めです。


 
私は障害者向けのデリヘル嬢(2005年・ブックマン社)

大森みゆき 著

評価:
★★★★★


風俗関係者・介護関係者をはじめ各方面で叩かれまくっている一冊ですが、

個人的には、「セックスボランティア」をはるかに上回る名著だと思います。

女性従業員の立場から書かれた、貴重な参考文献。

ホワイトハンズ設立時の参考にさせて頂きましたm(_ _)m


 
セクシュアリティの障害学(2005年・明石書店)

倉本智明 著

評価:
★★★☆☆


障害学関係の著作は、基本的に「現状分析しておしまい」

「問題点を指摘しておしまい」という「だからどうした」的な

内容の論文が多く、個人的にはあまり好きではないですね。

もちろん、「学問は『べき論』を唱えるべきでない」

「学問は価値判断をすべきではない」という点は、理解できますが。 

 
恋する車イス(2005年・徳間書店)

木島英登 著

評価:
★★★☆☆


高校時代に脊髄損傷になった男性の性遍歴を克明に記載した一冊。

「障害者の性」問題に関する著作というよりも、一人の男性のエロ武勇伝?

という感が無きにしも非ずですが、脊髄損傷者の性問題の貴重な参考文献。

ぼくに愛のチャンスある?
障害をもつ若者たちが語るセックスと恋

(2004年・明石書店)

レネー・ヘゲリーン著 ウッラ・レンベリ 写真

ビヤネール多美子、瀬口巴 訳

評価:
★★☆☆☆


スウェーデンの若い世代の障害者の「性」と「恋愛」の体験記。

今必要なのは、この手の感情に訴える体験記を出版することではなく、

性愛の問題を社会的に解決するための制度やシステムに関する、

個別具体的な議論でしょう。


性の悩み、セックスで解決します
900人に希望を与えた性治療士の手記

(2014年・イースト・プレス)

シェリル・T・コーエン グリーン ローナ・ガラーノ著 柿沼瑛子訳

評価:
★★★★★


「障害者の性」をテーマにした映画「セッションズ」でも話題になった、

サロゲートパートナーの女性の自伝。


1950年代〜現代にいたるまでの女性の性的個人史としても、

マスターズ&ジョンソンからダルコンシールド、

性革命時代のオープンマリッジから保守派によるバックラッシュまで、

戦後のセクシュアリティの社会史としても読める名著。


★映像資料編:
THE SESSIONS (2012年・米)

出演:マーク・オブライエン・・・ジョン・ホーク

    チェリー グリーン・・・ヘレン・ハント

監督:ベン・レウィン


評価:
★★★★☆


<あらすじ>

6歳のときにポリオを患い、首から下が全身まひになった

マーク(ジョン・ホークス)は、棺桶のような人工肺と介助者の力を借りながら、

自立生活を送っている。

38歳のある日、セックスセラピストのシェリル(ヘレン・ハント)と

神父(ウィリアム・H・メイシー)の助けを得て、童貞を捨てることを決意する。


「障害者の性」の問題を、「生きる自信」「自尊心」という視点から描いた作品。



ナショナル7(2003年)

出演: ナディア・カッチ, オリヴィエ・グルメ

監督: ジャン・ピエール・シナピ

フランスの国道7号線(Nationale Sept)近くの身体障害者施設を舞台に、

「身体障害者の性」をテーマに入れつつ、

車イスでの生活を余儀なくされている主人公のルネと、

彼を支える女性介護人ジュリの心の交流を描いた作品。


ルネが、娼婦とのセックスを合法的に認めてもらえるよう、

医者に頼んで断られる時に、

「オレだって恥をしのんでここへ来ているんだ。

なんで障害者だからといって、許可をもらわなきゃセックスもできないんだ!」

と叫ぶ場面が印象的。


さようならCP(1972年)

原一男 監督


原一男監督によるドキュメンタリー。

CP(脳性麻痺)者を支援する団体の活動を、真正面から捉えた作品。

「障害者の性」が映像化された、日本初の作品ではないでしょうか。

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