障害者の性、性機能ケア、セックスボランティア関連の参考文献一覧





障害をもつ人たちの性〜性のノーマライゼーションを目指して〜(1998年・明石書店)

谷口明広 編著

評価:★★★★★


「障害者の性」に関して、読むべき本を一冊だけ選べ、と言われたら、迷わず、この本を推します。

現場の第一線で活動している実務家や研究者、専門家による「障害者の性」の現状分析・問題把握・打開策に関する論考が、豊富に掲載されています。

「進行性筋萎縮症者の性」や、「知的障害者への結婚支援」などの希少事例も含めて、障害別・領域別に、個別具体的な考察がなされています。

参考文献紹介ページの冒頭から、いきなり身もフタもないことを言ってしまうと、「この本以外は、別に無理して読まなくていい」というレベルの名著でしょう。

『セックスボランティア』(河合香織・新潮社)よりも、本書をベストセラーにしてほしかったですね。




障害者が恋愛と性を語りはじめた(1994年・かもがわ出版)




知的障害者の恋愛と性に光を(1996年・かもがわ出版)




ここまできた障害者の恋愛と性(2001年・かもがわ出版)

障害者の生と性の研究会編

評価:★★★★★

「障害者の生と性の研究会」様が著した、「障害者の性」古典3部作。関係者は必読。

当事者による豊富な事例紹介と的確な論理で、「障害者の性」に関する問題とその解決策を提示した、まさにバイブルです。

あえて批判すれば、「恋愛」と「性」を同時に問題化してしまうとなかなか話が先に進まなくなると思うので、両者ははじめから切り離して考えるべきだと思います。

「恋愛としての性」と、「生理現象としての性」は全く別物であり、介護サービスという枠内で解決できるのは「生理現象としての性」のみでしょう。

「恋愛としての性」を何らかの有償サービスによって解決しようとすると、どうしてもキャバクラのような社会的に市民権を得にくいサービスになってしまうはず。




セックスボランティア(2004年・新潮社)

河合香織 著

評価:★★★★★

「セックスボランティア」という言葉が誤読されて人口に膾炙してしまったという副作用、そして「障害者の性」という重いテーマをうまく料理するには著者の力量がかなり力不足だった、という批判はありますが、社会に与えた影響、商業的な成功のいずれの面から見ても、この分野の「金字塔」と呼べる一冊でしょう。

購読される場合は、登場人物の「その後の顛末」が加筆されている文庫版がお勧めです。




私は障害者向けのデリヘル嬢(2005年・ブックマン社)

大森みゆき 著

評価:★★★★★


風俗関係者・介護関係者をはじめ各方面で叩かれまくっている一冊ですが、個人的には、「セックスボランティア」をはるかに上回る名著だと思います。

女性従業員の立場から書かれた、貴重な参考文献。

NPOホワイトハンズ設立時の参考にさせて頂きましたm(_ _)m




セクシュアリティの障害学(2005年・明石書店)

倉本智明 著

評価:★★★☆☆

障害学関係の著作は、基本的に「現状分析しておしまい」「問題点を指摘しておしまい」という「だからどうした」的な内容の論文が多く、個人的にはあまり好きではないですね。

もちろん、「学問は『べき論』を唱えるべきでない」という点は理解できますが。


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