「臨床性護士検定」とは?


 臨床性護士検定は、「性に関する問題解決のプロフェッショナル(専門職)」を
 育成する、日本で初めての検定です。



 2016年現在、私たちの周りでは、性に関する様々な社会現象や問題が溢れています。

 「セックスレス」、「DV」、「性的虐待」、「性犯罪」、「セクシュアル・ハラスメント」、「児童ポルノ」、
 「出会い系サイト」、「売買春」、「性風俗」、「アダルトサイト」、「有害図書の規制」、「性同一性障害」、
 「同性愛者の権利」、「小児性愛」、「性教育」、「性感染症」、「中絶」、「不妊治療」、「障害者の性」・・・etc

 今、この瞬間にも、性に関する個人的・社会的な問題で悩んでいる人、苦しんでいる人は大勢存在し、
 こういった悩みやトラブルから解放される日を、解放してくれる誰かを、切実に待ち望んでいます。

 しかし、そういった性に関する社会現象や問題を適切に理解し、対応していくために必要な知識や技術は、
 これまで一度も、体系的な形、誰にでも学習可能な形でまとめられることは、ありませんでした。

 同様に、性に関する社会現象や問題を解決するために必要な技術、サービスの内容や方法、実施基準は、
 これまで一度も、誰にでも学習可能な、体系的な形でまとめられることはありませんでした。

 臨床性護士検定は、こうした不幸な状況を打破し、
 「性に関する社会現象・問題を解決するプロフェッショナル(専門職)」の育成を通して、
 一人でも多くの人の「性に関する尊厳と自立」を守るために開発された、日本で初めての検定です。


 臨床性護士検定で学べること

 臨床性護士検定では、以下の分野の学習を行うことができます。


 1.現代社会の性に関する社会現象・問題の理解に必要な、基礎知識と能力

   =
「セクシュアル・リテラシー」の体系的な学習

 2.現代社会の性に関する問題を解決するプロフェッショナル(専門職)

   =
「セクシュアル・ワーカー」として活動するために必要な、専門知識と技術の学習



●「セクシュアル・リテラシー」(Sexual Literacy)とは?

 セクシュアル・リテラシーとは、
「性に関する社会現象・問題の理解に必要な基礎知識と能力」を指します。

 「リテラシー」とは、日本語では「読み書きをする能力」を意味する言葉です。
 すなわち、性の分野における「読み書きの力」=世間に溢れている、性に関する誤解や偏見を批判的に読み解き、
 自分と他人の性に関する尊厳と自立を守り、健康で幸せな性生活を送るために必要な、最低限度の基礎知識と能力が、
 「セクシュアル・リテラシー」です。


●「セクシュアル・ワーカー」(Sexual Worker)とは?

 セクシュアル・ワーカーとは、個人及び社会の性に関する問題を、
 衛生的かつ社会的な方法で解決するための専門知識と技術を身につけた、
「性に関する問題解決のプロフェッショナル」です。

 これまでのセックス・ワーク(=性風俗・売春労働)とは異なり、
 明確な倫理基準・衛生基準に基づいた セクシュアル・ワーク(=臨床性護)の専門知識と技術、
 社会性のある臨床性護プログラムの開発・実施を通して、
 個人や社会の性に関する問題を解決していく高度専門職、それが「セクシュアル・ワーカー」です。


 臨床性護士検定を受検することで、


 1.家庭や学校、職場で役立つ
「セクシュアル・リテラシー」を身につけることができます。

 2.自分自身や大切な人、そして地域や社会の
「性に関する問題の解決に必要な知識と技術」を、
   体系的に学ぶことができます。

 3.これまでの非衛生的で社会性の無いセックス・ワーク(=性風俗・売春労働)とは異なる、
   衛生的で社会性のある
「セクシュアル・ワーク」(=臨床性護)の専門知識と技術を学ぶことができます。


 検定の出題範囲は、セクシュアリティの基礎概念から、現代社会の性問題まで、多岐にわたります。

 それぞれの分野を体系的に学ぶことで、性に関する幅広い知識と、総合的な理解力を身につけることができます。


 受検資格

 
臨床性護士検定は、どなたでも受検できます。

 年齢・性別・国籍・学歴・職歴は、不問です。

 以下のような方からのお申込を、お待ちしております。


 1.
「性に関する実践的な知識・教養を身につけたい!」という一般の方

  ●「卒業論文や修士・博士論文等の参考資料にしたい」という学生・院生・研究者の方

  ●「家庭での性生活に関する問題解決、子どもの性教育に役立てたい」という方

  ●「セクシュアル・リテラシーの知識を、職場で役立てたい」という社会人の方


 2.
「現在の仕事に活かすために、性に関する専門知識と技術を身につけたい!」という専門職の方

  ●「性の介護」プログラムを作りたい介護福祉士、社会福祉士の方

  ●セクシュアル・リテラシーを職場で活かしたい医師、看護師、臨床心理士の方

  ●性教育の充実に必要な、セクシュアリティに関する最新の知識・情報を学びたい教員の方

  ●性に関する条例・法律の制定に関わっている公務員・行政担当者の方


 3.
性に関するサービスや製品を扱う会社、NPO、ボランティア団体の設立を考えておられる方

  ●性に関する事業体や組織・団体の設立方法、営業・広報戦略を学びたい方

  ●性産業の歴史の学習を通して、サービスを継続的に維持発展させるための必要条件を学びたい方


 4.
これまでの性風俗・売春労働とは異なる、社会性のある性関連サービスの起業を考えている方

  ●「性の仕事をしてみたいけれど、性風俗店以外のまともな職場は無いの?」とお困りの方

  ●性の分野での起業や新規事業の立ち上げを考えておられる、経営者・自営業者・社内起業担当者の方


 5.
これまでの性産業には無かった、健全かつ社会性のある製品の開発を考えている方

  ●従来のAVやポルノとは異なる、新しいセックス・メディアの開発を考えている企業担当者の方

  ●従来のアダルトグッズとは異なる、新しい製品の開発を考えている企業担当者の方


 6.
「性に関する問題解決のプロフェッショナル」を目指している方

  ●「性の仕事を、徹底的に極めたい」というセックス・ワーク経験者の方

  ●「サービスに関する知識や技術を、体系的に学べる場が無い」とお困りのセックス・ワーカーの方

  ●「セックス・ワークの世界に入る前に、性をきっちり基礎から勉強したい」という初心者の方



 検定の出題範囲(公式テキストの内容)



◆第T部:臨床性護学概論

第1章 臨床性護の目的と理念

1−1「性護」及び「臨床性護学」の定義
1−2 クライアントの定義と分類
1−3 性護の必要性
1−4 臨床性護士(セクシュアル・ワーカー)の仕事とは
1−5 臨床性護の世界を目指すあなたへ 〜臨床性護の世界で働くための心構え〜
1−6 臨床性護の仕事に従事するための事前審査基準
1−7 臨床性護の倫理要綱の意義と内容

第2章 臨床性護の基礎概念

2−1 セクシュアリティ
2−2 セックス
2−3 セクシュアリティとセックスの違い
2−4 セクシュアリティの構成要素
 −1 性的指向(sexual orientation)
 −2 生物学的性(sex)
 −3 性自認(gender identity)
 −4 社会的性役割(gender role)
2−5 セクシュアリティの理解に基づいた性護を行うために
2−6 臨床性護における自立概念

第3章 セクシュアル・ヘルスとセクシュアル・ライツ

3−1 セクシュアル・ヘルス
3−2 セクシュアル・ライツ
3−3 リプロダクティヴ・ヘルスとリプロダクティヴ・ライツ
3−4 性護理論と理論家

第4章 臨床性護の基本プロセス

4−1 臨床性護の基本プロセス
   −1 アセスメント(ニーズの理解と目標設定)
   −2 プランニング(臨床性護プランの作成)
   −3 実施
   −4 モニタリング(プランの評価・修正・再検討)
4−2 基本プロセスでの注意事項@:守秘義務
4−3 基本プロセスでの注意事項A:苦情対応
4−4 基本プロセスでの注意事項B:性護過誤
4−5 基本プロセスでの注意事項C:ノンコンプライアンス
4−6 倫理的ジレンマ
4−7 セクシュアル・ワーカーの直面しやすい問題、トラブル

第5章 性護のコミュニケーション

5−1 セクシュアル・ワークにおけるコミュニケーションの基本原則
5−2 傾聴:「臨床性護は、傾聴に始まり、傾聴に終わる」
5−3 傾聴の注意点:感情転移と共依存
5−4 セクシュアル・ハラスメントへの対策
5−5 アウトリーチ
   −1 アウトリーチの定義と必要性
   −2 アウトリーチの対象と方法

第6章 性機能・生殖の基礎知識

6−1 男性の性に関する基礎知識
   −1 男性生殖器の構造と機能
   −2 男性の性反応の4段階
6−2 女性の性に関する基礎知識
   −1 女性生殖器の構造と機能
   −2 月経の基礎知識
   −3 月経に関するトラブル
   −4 女性の性反応の4段階
6−3 マスターベーションの基礎知識
6−4 セックス(性交)に関する基礎知識
   −1 セックスの定義と概要
   −2 セックスの流れと注意点
   −3 セックスの種類
   −4 性的嗜好
   −5 ジャンク・セックスの問題
6−5 妊娠の基礎知識
   −1 受精から出産までの流れ:妊娠初期:受精〜妊娠7週目(妊娠1カ月〜2か月)
   −2 妊娠中期:妊娠8週目〜22週目(妊娠3カ月〜6ヶ月)
   −3 妊娠後期:妊娠22週目〜40週目(妊娠7カ月〜10ヶ月)
   −4 妊娠に関するトラブル
   −5 人工妊娠中絶
   −6 避妊の方法
6−6 性に関する病気の基礎知識
   −1 細菌性の性感染症
   −2 ウイルス性の性感染症
   −3 原虫・寄生虫原因の性感染症
   −4 男性特有の病気
   −5 女性特有の病気

第7章 年代別・臨床性護の基礎理論

7−1 胎生期〜胎児期
7−2 乳児期
7−3 幼児期
7−4 学童期前期
7−5 学童期後期
7−6 思春期前期
7−7 思春期後期〜青年期
7−8 成人期前期
7−9 成人期後期
7−10 老年期
7−11 性的少数者の年代別・臨床性護のポイント

第8章 性教育の基礎知識

8−1 性教育の歴史と現状
8−2 性教育の論点
8−3 若者の性行動の過去と現在

第9章 臨床性護関連法律・条例

9−1 売春防止法
   −1 売春防止法の内容
   −2 売春防止法の論点
   −3 池袋買春男性死亡事件の概要
   −4 性の二重規範(ダブル・スタンダード)
9―2 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
   −1 風営適正化法の内容
   −2 風営適正化法の問題点
9−3 青少年保護育成条例
   −1 青少年保護育成条例の内容
   −2 青少年保護育成条例の問題点
9−4 児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
   −1 児童ポルノ法の内容
   −2 児童ポルノ法の問題点
9−5 性に関する議論につきまとう問題
   −1 パターナリズム
   −2 帰属処理
   −3 他者理解の困難性
   −4 統計データの欠如

第10章 性の歴史と文化

10−1 日本のセックス・ワークの歴史
   −1 古代〜江戸時代
   −2 明治〜大正
   −3 昭和〜戦時中
   −4 戦後〜高度経済成長期(1945年〜1975年)
      ●1945年:RAA(recreation and amusement association:特殊慰安婦設備協会)の設立
      ●1946年 公娼制度の廃止と、合法売春=赤線・青線地帯の誕生
      ●1960年代 売春防止法により、非売春系の性サービス=性風俗が発展
      ●1970年代:トルコ風呂全盛期
   −5 1976年〜1980年代・・・ノーパン喫茶の登場、「素人女性」の参入
   −6 1990年〜2000年代・・・無店舗型性風俗の登場、店舗型の衰退
   −7 2010年代の性風俗業界の現状と課題
10−2 その他の風俗営業・性風俗営業の種類
   −1 キャバクラ
   −2 セクシーキャバクラ
   −3 ホストクラブ
   −4 SMクラブ
   −5 アジアンエステ
10−3 セックス・ワーカーの職業意識
10−4 アダルトビデオ(AV)の歴史
   −1 アダルトビデオ(AV)の誕生から現在まで
   −2 アダルトビデオ(AV)業界の基礎知識
10−5 ポルノの歴史
   −1 古代〜江戸・・・春画の文化
   −2 明治〜戦前・・・ポルノ写真・映像の登場、ブルーフィルム
   −3 戦後〜1970年代・・・エロ本、エロ雑誌の爆発的な増加
   −4 1980年代・・・ビニ本、裏本、ロリコン雑誌、成人向け漫画の発展
   −5 1990年代・・・陰毛の露出=ヘア解禁に伴う、ヘアヌードの流行
   −6 2000年代・・・インターネットのアダルトサイト、児童ポルノ問題
10−6 ラブホテル
   −1 ラブホテルの定義
   −2 ラブホテルの現在

第11章 性犯罪の現状と対策

11−1 性犯罪
   −1 性犯罪の概要
     1.強姦(強かん、レイプ、輪姦)
     2.強制わいせつ
     3.公然わいせつ
     4.わいせつ物頒布
   −2 性犯罪に関する問題
   −3 性犯罪の被害者支援
   −4 刑法における性犯罪に関する規定と、臨床性護の観点からみた論点
11−2 ドメスティック・バイオレンス(DV)
   −1 DVの概要
   −2 DVが女性に与える影響
   −3 DVの原因と対策
11−3 子どもへの性的虐待
   −1 子どもへの性的虐待の概要
   −2 性的虐待のサイン
   −3 性的虐待を受けた子どもの心理
   −4 臨床性護の視点からの援助・・・共感的傾聴
11−4 高齢者への性的虐待
   −1 高齢者への性的虐待の概要
   −2 高齢者への性的虐待の問題点と対策
11−5 近親姦(インセスト)
   −1 近親姦の定義
   −2 近親姦の実態と対策
11−6 セクシュアル・ハラスメント
   −1 セクシュアル・ハラスメントの定義
   −2 セクシュアル・ハラスメントの原因と予防法
   −3 セクシュアル・ハラスメントの法的責任
   −4 男女雇用機会均等法改正によるセクシュアル・ハラスメント対策
11−7 わいせつ物(ポルノグラフィ)に関する問題・論点
   −1 わいせつの定義
   −2 ポルノグラフティに関する論点@:「表現規制から、ゾーニングへ」
   −3 ポルノグラフティに関する論点A:ポルノ解禁の是非
   −4 ポルノグラフティに関する論点B:ポルノ・リテラシー教育

第12章 現代社会の性問題

12−1 セックスレス
   −1 セックスレスの原因と対策
12−2 セックス中毒
12−3 童貞問題・・・「少子化問題は、童貞問題である」
   −1 童貞問題とは
   −2 童貞問題の原因・・・社会の過剰流動性に伴う、恋愛格差・セックス格差
12−4 処女問題
12−5 包茎問題
12−6 出会い系サイト
   −1 出会い系メディアの歴史
   −2 出会い系サイト規制法
   −3 出会い系サイト規制法の問題点
12−7 小児性愛概論
12−8 性同一性障害者特例法の論点

第13章 世界の性問題

13−1 外貨獲得目的の売春産業の隆盛
13−2 子ども買春観光問題
13−3 HIV(エイズウイルス)の蔓延
13−4 売春の合法化
13−5 国連における性問題

第14章 臨床性護の未来

14−1 セクシュアル・ワーカーの進路・活躍の場
   −1 臨床分野@(独立型セクシュアル・ワーカーとして働く)
   −2 臨床分野A(社会性のあるセックス・ワーカーとして働く)
   −3 医療・福祉分野
   −4 教育・心理分野
14−2 資格取得後の心構え
14−3 臨床性護の未来
   −1 未来のキーワード@「性のノーマライゼーション」と「性の社会的包摂」
   −2 未来のキーワードA「コミュニティ・セクシュアルワーカー」


◆第U部:臨床性護技術と臨床性護プログラム

第1章  臨床性護技術概論

1―1 臨床性護技術の実施基準
1―2 視覚性護と身体性護の基準

第2章 臨床性護技術と社会意識

2−1 裸体価値の幻想性
2−2 「性と人格の一致」問題
2−3 幻想の性的価値を打破せよ!

第3章 衛生管理

3−1 標準感染予防策とは
3―2 手指衛生(手指を清潔にすること)
3―3 流水下での手洗い
3―4 アルコール性速乾式手指消毒剤を用いた手指消毒
3―5 手指衛生による皮膚炎(=手荒れ)の予防と対策
3―6 防護具(介護用手袋、マスク)の適切な使用
3―7 マスクの使い方
3―8 呼吸器衛生(咳エチケット)
3―9 クライアントとの身体接触
3―10 環境

第4章 臨床性護技術の基本

4−1 性感の基礎知識
4−2 クライアントの精神面の基礎知識
4−3 基本技術1:陰部清拭
   −1 陰部清拭の定義と必要性
   −2 男性クライアントへの陰部清拭・洗浄
   −3 女性クライアントへの陰部清拭・洗浄
4−4 基本技術2:射精介助
4−5 基本技術3:視覚性護
   −1 視覚性護の定義
   −2 視覚性護の効用
   −3 視覚性護の手順
   −4 視覚性護を行う際の事前準備
   −5 視覚性護を行う際の注意点
4−6 基本技術4:身体性護
   −1 身体性護の定義
   −2 身体性護の効用
   −3 身体性護の手順
   −4 身体性護を行う際の事前準備
   −5 身体性護を行う際の注意点
4−7 基本技術5:回春マッサージ
   −1 回春マッサージの定義
   −2 回春マッサージの注意点
   −3 回春マッサージの手順
4−8 基本技術6:性護用器具
   −1 性具の現状と問題点
   −2 臨床性護の現場における性具の使用について

第5章 リスクへの対応

5−1 緊急対応
   −1 緊急時の対応手順
   −2 心肺蘇生法(心臓マッサージと人工呼吸)
5−2 服薬と性機能の関係
   −1 統合失調症
   −2 糖尿病
5−3 腹上死(性交死)

第6章 臨床性護プログラム

6−1 臨床性護プログラムの実施基準



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